ソプラノ・アルトリコーダーで演奏する6つ基本メジャースケール(楽譜とオーディオ伴奏と共に)
リコーダー奏者の中には、スケール(音階)練習をその反復性のために退屈だと感じる方もいるかもしれません。ですが、スケールは確固たる技術の絶対的な土台となります!スケール練習は、指のコーディネーション、ブレスコントロール、はっきりしたアーティキュレーション、そして正確なイントネーションを養います。そこで、リコーダーにおける基本メジャースケールの総合ガイドをご紹介します。
スケールの練習は、まさに基本中の基本です。初心者でも上級者でも、定期的な練習は技術を強化し、さまざまなキー(調)に慣れる助けとなります。譜読みが格段に楽になり、音楽的表現力も大きく向上するでしょう。
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[VIDEO DEMO]
1. リコーダー Cメジャースケール(ハ長調)
Cメジャースケールは、初心者のリコーダー奏者にとって理想的な出発点です。調号にシャープやフラットがないため、臨時記号の複雑さを避けつつ、正しい指使い、ブレスコントロール、音の出し方に集中できます。
Cメジャースケールが大切な理由:
- 基本的な運指パターンを習得できます
- 安定した息の圧力とサポートを構築します
- スムーズな指の移行とコーディネーションを強化できます
- 基本的なインターバル(音程)の関係を理解できます
- 楽器の基本的なメカニズムについて自信をつけることができます
このスケールを習得すれば、エルトン・ジョンの「愛を感じて」や、ビートルズの「Let It Be」なども格段に演奏しやすくなります。多くの初級リコーダー教本はCメジャーから始まりますが、それは楽器の運指のシステムを理解する上で最も明確な基盤を提供するからです。
▶️ リコーダーでCメジャースケールを演奏する (伴奏音源付き楽譜)
[VIDEO C MAJOR TOMSCALE]
2. リコーダー Gメジャースケール(ト長調)
CメジャーからGメジャーへ移行すると、調号に初めてのシャープが現れます。このスケールではF♯が登場しますが、それでも比較的シンプルさを保っており、より複雑なキー(調)への架け橋となります。Gメジャースケールは、臨時記号に対する自信を養うのに最適です。
Gメジャースケールの重要性:
- シャープと変化した運指の概念が導入されます
- F♯のクロスフィンガリングの技術を確立します
- バロックや古典派のリコーダーのレパートリーで広く用いられています
- 指の独立性とコーディネーションを上達させます
このスケールを定期的に練習することで、バッハの「ブランデンブルク協奏曲 第4番」や、テレマンの数多くのリコーダーソナタを演奏する際に非常に役立ちます。多くの伝統的な英語のバラードやバロック作品はGメジャーで書かれているため、歴史的演奏の解釈にも不可欠です。
▶️ リコーダーでGメジャースケールを演奏する (伴奏音源付き楽譜)
[VIDEO G MAJOR TOMSCALE]
3. リコーダー Fメジャースケール(へ長調)
Fメジャースケールでは、調号に初めてフラット(B♭)が登場します。フラットキーに慣れるための優れた訓練となります。特にB♭の運指は、親指の使い方と息のサポートに注意を払う必要があり、リコーダー奏者にとって重要な練習です。
Fメジャースケールのメリット:
- B♭の正しい親指のテクニックを習得できます
- フラットを含む調号に対する自信を養います
- 指のコーディネーションと強さを向上させます
- より複雑なフラットキーへの準備を整えます
このスケールは、ジョニー・マーサーの「ムーンリバー」のような伝統的フォークソングの習得に不可欠です。中世やルネサンスの作品ではフラットキーがよく用いられるため、Fメジャーは古楽の演奏にも欠かせません。
▶️ リコーダーでFメジャースケールを演奏する (伴奏音源付き楽譜)
[VIDEO F MAJOR TOMSCALE]
4. リコーダー Dメジャースケール(ニ長調)
Dメジャースケールは、調号に2つのシャープ(F♯とC♯)を含み、技術的な上達において大きなステップとなります。クロスフィンガリングの習熟も求められますが、バロック音楽によく見られるシャープキーの流暢さを養うことができます。
Dメジャースケールを練習する利点:
- クロスフィンガリングの技術の高度な上達が見込めます
- 親指と音孔のコーディネーションを向上することができます
- バロックのリコーダー作品へ欠かせない準備となります
- 変化させた音での正確なイントネーションを養います
このスケールは、ベートーヴェンの「歓喜の歌」や、映画『レジェンド・オブ・フォール』のジェームズ・ホーナー「The Ludlows(ラドロー)」の演奏に不可欠です。
▶️ リコーダーでDメジャースケールを演奏する (伴奏音源付き楽譜)
[VIDEO D MAJOR TOMSCALE]
5. リコーダー B♭メジャースケール(変ロ長調)
B♭メジャースケールは、調号に2つのフラット(B♭とE♭)を含み、リコーダー奏者に特有の課題を与えます。特にE♭の運指は、親指の位置とブレスコントロールに注意が必要で、高度な技術練習に最適です。
B♭メジャースケールが大切な理由:
- 複数のフラットを巧みに操る親指の技術を習得できます
- 難しい運指での息のコントロールとサポートを向上させます
- ルネサンスや中世の複雑なレパートリーへの準備を整えます
- 指の強さと独立性を強化できます
このスケールを習得すれば、ベートーヴェンの「エリーゼのために」や、中世のキャロル、ルネサンスのコンソート、さらには現代のリコーダーアンサンブル作品なども演奏可能になります。クリスマスキャロルや民謡にもフラットキーがよく使われるため、季節ごとの演奏にも重宝します。
▶️ リコーダーでB♭メジャースケールを演奏する (伴奏音源付き楽譜)
[VIDEO B-FLAT MAJOR TOMSCALE]
6. リコーダー Aメジャースケール(イ長調)
Aメジャースケールの習得は、リコーダー演奏の重要な節目となります。調号に3つのシャープ(F♯、C♯、G♯)を含み、技術的な難易度は高まりますが、豊富なバロック・古典派レパートリーへの扉が開かれます。
Aメジャースケールの強み:
- クロスフィンガリングの高度な敏捷性を鍛えることができます
- 複数のシャープでのイントネーションの精度を高めることができます
- 複雑な運指での息の圧力のコントロールを習得できます
- バロック音楽の技巧的作品に欠かせない準備となります
この3つのシャープを持つスケールは、アデルの「Someone Like You」や、映画『グラディエーター』のハンス・ジマー作曲「Now We Are Free(ついに自由に)」といった高度な作品の準備にも最適です。プロフェッショナルなバロック作品にも多く見られ、Aメジャーは本格的なリコーダー学習に欠かせません。
▶️ リコーダーでAメジャースケールを演奏する (伴奏音源付き楽譜)
[VIDEO A MAJOR TOMSCALE]
これら6つのメジャースケールをしっかり練習すれば、自信と音楽的な説得力をもって、より洗練された作品を演奏できるようになります。各スケールは、堅実なリコーダー技術の基礎となり、演奏のさまざまな側面を養う独自の課題を提供します。
練習のヒント:
- メトロノームでゆっくりなテンポから始めて、徐々にテンポを上げていきましょう
- はっきりしたアーティキュレーションと正確なイントネーションに焦点を当てましょう
- さまざまなアーティキュレーション(レガート、スタッカートなど)で練習しましょう
- 短時間でも定期的に集中して練習を行いましょう
- 呼吸のサポートと指のコーディネーションに特に注意しましょう
- 特にクロスフィンガリングの時など正確なピッチを注意深く聴きましょう
- 特に変化させた音はチューナーを使って音程を確認しましょう
Tomplayのカタログでご利用いただけるリコーダーの全メジャースケールをお楽しみください。あなたが演奏する番です!
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